Customer Case Study:ヤフー株式会社

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「近年、ヤフーのシステムアーキテクチャがマイクロサービスへ向かう流れの中でAPIの集中管理が必要になり、複数のAPIゲートウェイ製品について比較検討しました。オンプレミスで動くこと、弊社内のテクノロジーとインテグレーションしやすいことなどの理由からKongがいちばん適切だと判断しました。」

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ヤフー株式会社 システム統括本部 プラットフォーム開発本部 コンピューティングプラットフォーム部
部長  福田奏

 

APIプラットフォームによって変わるサービスの開発と運用

ヤフーが構築したAPIプラットフォームの基本機能は、APIを一元的に集約しサービス開発者のアプリケーションからAPIのエンドポイントにルーティングすることです。このようなAPIの集約によって、ヤフー社内に数多く存在するAPIをサービス開発者が発見し利用しやすくなります。次に認証・認可の機能を共通化しAPIプラットフォームで吸収することでAPIごとに認証・認可の機能を実装しなくて済むようにしています。これによってサービス開発者はサービスそのものの実装に集中できるようになります。さらに新機能として、「カナリアリリース」によって旧環境から新しい環境に安全に移行することができるようにするとともに、障害が発生したAPIサーバーを自動的に切り離して稼働しているサーバーでサービスを継続する「サーキットブレーカー」によってサービスの可用性が高まることが期待できます。一方で、今回構築したAPIプラットフォームにおいては、基本的に全てのAPIが集約されるため、万が一障害が発生すると数多くのサービスに影響を与えかねません。Kongは標準でクラスタリング機能を提供しており、基本的にSPOF(Single Point Of Failure)はありませんが、ヤフーのようにダウンが許されない環境において重要になるのはソフトウェアに関するサポートです。このようなクリティカルなサポートが必要なヤフーが今回導入したのは、オープンソースのKongではなくソフトウェアとサポートが一体化した「Kong Enterprise Edition」サブスクリプリョンです。「サポートがあることが大きいです。APIゲートウェイを導入するところが重要かつクリティカルな場所なので、何かトラブルなどあった場合のサポート体制をしっかり構築しておく必要があります。だからKong Enterprise Edition を契約しました。当初は、全社で使う規模の大きいAPIゲートウェイとして導入するので、万が一問題があった場合でも素早い対応ができないと、サービスに支障をきたしてしまいます。実際にヤフーからKongに対して改善点を指摘して対応してもらっています。これはサポートつきのEnterprise版を導入して良かったところだと思います。」(福田部長)。

APIプラットフォームの今後について

ヤフーが構築したAPIプラットフォームは今後も継続的な拡張が計画されています。まずは、今回構築したAPIゲートウェイとFaaSを統合することです。これはKongが提供するOpenWhiskのプラグインを用いることで実現する予定です。また、福田部長は、「最近のトレンドで大きいインパクトがあるのはKubernetesやサービスメッシュです。マイクロサービスが認知されてきていますが、世界ではさらに先を行っていてサービスメッシュのアーキテクチャが注目されています。このような流れを見据えながら、サービスの開発生産性を向上させる道具を提供し続けていくことが我々の部門の使命だと考えています。」と話しています。最新のテクノロジーを駆使したサービスによってビジネスを成長させているヤフーの中で、サービス開発を加速させるプラットフォームは今後もさらなる成長を続けていきます。

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